花粉症、鼻炎、鼻づまりでも、 鼻声でない、通る声を出すボイストレーニング法
こんにちは、ボイストレーナーの司 拓也です。
春の足音が聞こえてきました。
同時に聞こえてくるのが くしゃみ、鼻がグズグズ
『花粉症』『アレルギー性鼻炎』
ほんと辛いですね。
私もアレルギー性鼻炎で年がら年じゅう
鼻つまり気味の状態です。
鼻がつまってしまうとクリアに通る声は
不可能と思っていませんか?
そんなことはありません。
練習すればきちんと通る声で話せますよ。
普段から、鼻声の方、こもる声の方、声が通らない方は、
アレルギー性鼻炎や花粉症になると
普段の症状とも相まって、
とても聞き取りにくい声になりがちです。
原因
声がこもる人の特徴として、
「声を出すときに鼻に息を流しすぎている」
ということ。
ひとつ実験してみましょう。
両方の鼻の穴を指で塞いでみてください。
その上で、
⚫️お釈迦さまは極楽の、蓮池(はすいけ)の淵(ふち)を、
⚫️ひとりでぶらぶら、お歩きになっていらっしゃいました
と『蜘蛛の糸』(芥川龍之介 )の一節を読んでみましょう。
そのときに、
ほぼすべての音が鼻に響くような話し方になっていたら、
明らかに息が鼻に流れすぎです。
普段の話し声から鼻にこもった声になっている可能性があります。
そもそも正しい発声できていない人が
花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪で鼻が完全に詰まってしまうと、
さらに聞き苦しい声になってしまいます。
それ以上にご自身が息苦しく話すのがとても辛いですよね。
私も何度もそんな経験があったので 気持ちがとてもわかります。
<解決法>
鼻に息を通しすぎない発声を身につけましょう。
口から息を吐く量を増やし、
吐く息のスピードを 早めることが大切です。
<練習方法>
さきほどの例文を
鼻を響かせないイメージをもって、
『口から一気にたくさんの息を吐き切るイメージ』
何度か読んでみましょう。
動画で説明している
『びっくりスローモーション』
がおすすめです。
実際には完全に響かせないようにはなすことは不可能ですが、
3回〜4回くりかえすことで
口から吐く息をスピードアップさせ、
量を増やして話すコツがつかめてくるはずです。
これが第一段階です。
次に今度は鼻を塞がないで同じように、
『口から一気にたくさんの息を吐き切るイメージ』
で
・おはようございます
・ありがとうございます
・よろしくお願いします
と発声してみましょう。
きっときれいな通る声で話せていることに気づくはずです。
変化がわからない方は、
スマホの録音機能や、ボイスレコーダーで録音して
自分の声を聞いてみましょう。
くりかえすことでコツがつかめてきます。
大事なのは客観的に自分の声の変化を判断するために
録音して聞いてみることです。
この方法は、 選挙活動中の議員さんや、
アナウンサーさんなど 声を仕事で活用している方にも
大変効果があり、通る声を手にいれることができた!
ととても喜ばれましたが、
日常の鼻声を改善するきっかけにもなります。
試してみてくださいね。